12世紀までの人々はファーストネームしかなかったのですが、人口増加のため2番目の名前(姓)が必要となり、古くはまず職業にちなんでつけました。次に住んでいた場所や性格や外見にちなんだ名字をつけたそうです。
スイスに多い名字トップ10
1位 ミュラー(Müller、3万5394件)製粉業者
2位 マイヤー(Meier、2万1705件)庄屋
3位 シュミット(Schmid、1万9312件)鍛冶屋
4位 ケラー(Keller、1万5013件)地下貯蔵庫
5位 ヴェーバー(Weber、1万3604件)機織り
6位 フーバー(Huber、1万2017件)?
7位 シュナイダー(Schneider、1万1823件)仕立て屋
8位 メイヤー(Meyer、1万1774件)荘園管理人、農民
9位 シュタイナー(Steiner、1万611件)石Steinに由来
10位 フィッシャー(Fischer、9728件)漁師
2018年 すみません、Huberの意味は分かりませんでした。。。
統計があるのは、スイスドイツ語圏だけですが、フランス語、イタリア語圏で多い名字もご紹介しますね。
フランス語圏では、ファーヴル(Favre、鍛冶屋)、ピカール(Picard, Piccard)、シボレー(Chevrolet 雄のノロジカ *性格が非常に活発な人のあだ名だったと考えられます)など。最近日本に上陸したフランスの冷凍食品会社もピカールでしたね。*でも語源が分かりませんでした。。。
イタリア語圏では、フェラーリ(Ferrari、鍛冶屋)、コローニャ(Cologna 農場の賃借主)。また、外見にちなんだものでネリ(Neri、黒)、グランディ(Grandi、大きい)、ガリアルディ(Gagliardi、強い)などが多いそうです。
先日のウインブルドン準決勝で逆転負けはしたものの、36歳にして未だトップテニスプレーヤー、スイス人の誇りロジャー・フェデラーのフェデラーは、ドイツ語でフェダー(Feder)が羽の意味なので、野鳥専門のハンターだったと思われるそうです。この名字はザンクトガレン州のライン渓谷が発祥で、後にフェデラーの出身地バーゼルに移動したとのこと。先祖がハンターならボールを追うのが速いのも納得。
ご旅行中に出会った方の姓の由来を考えているのも楽しいかと思います♪
Swiss Infoの記事を参照しました