首都ベルンのおすすめ散歩コース3つ


スイスの首都ベルンは、東のチューリッヒ、西のジュネーブに比べるとずっと小さな街です。人口は14万人。日本でいえば東京都中央区や鳥取県米子市の人口とほぼ同じです。ちなみにチューリッヒの人口は約40万、ジュネーブは約20万人、ドイツとフランスとの国境の街バーゼルも人口約20万人。どの街も少ないですね。

ベルンは、アルプスの氷河から流れ出たアーレ川が湾曲した部分にできた街です。川を天然のお堀に活用したのですね。アーレ川はスイスで一番長い川。アルプスから出発しブリエンツ湖に流れ込み、インターラーケンの町を流れて西のトゥ―ン湖に注ぎます。その後、北上してベルン、ビール(ビエンヌ)湖を経て北東に進みます。そして、リマト川とロイス川と合流後、ドイツ殿国境の町コブレンツでライン川に注ぎます。(同名ですがドイツのコブレンツではありません)石灰質の多い岩を削り流れ出る水は翡翠色。豊富な水量でゆったりと流れています。

そんなベルンの旧市街は30分もあれば端から端まで歩けるほど小さくまとまっています。世界遺産の旧市街も見所が多いのですが、旧市街からちょっと足をのばすとまた素晴らしい景色に出会えます。今日はこれからの季節におすすめの散歩コースを3つご紹介したいと思います。

1つ目は、ベルン旧市街を近くから見下ろせるバラ公園Rosen Garten。是非旧市街から徒歩で石畳の坂道を登ってください。坂道はほんの100メートルくらいですから、ここは頑張って!!バラ公園からは眼下に輝くアーレ川その向こうに旧市街の町並みが広がり、本当に美しいです。公園にはカフェレストランがあり、年中無休で空いていますから、ひと休みしてください。

2つ目は、ベルンの南にあるグルテン山です。山といっても標高864m。ベルン自体標高が540mありますから、ちょっとした丘ですね。ここはベルン市民の憩いの場所です。ベルン駅からトラム9に乗り、グルテンバーン駅下車、かわいい登山列車に乗り最終駅下車です。登山列車に乗らなくてもグルテンバーン駅から30分もあれば徒歩で登れます。山頂に広がるグルテンパークには、アスレチック広場や遊歩道、素敵なレストランやカフェがありますので、子供からお年寄りまで、それぞれ楽しんでいます。このグルテンパークは、毎年7月スイスではちょっと有名なポップ音楽祭が開かれます。今年は7月11日(水)~14日(土)。すごい人手になりますが、ご興味があれば、クラシック音楽やフォルクス音楽ではないスイスを見てみるのも楽しいと思います。

3つ目はアーレ川沿いにある遊歩道です。高台の旧市街から川沿いに下る道はいくつかありますので、地図を片手に散策してみてください。下から眺めるベルンも一見の価値があります。川沿いの地区Schwaellen Maetli シュベレン・マッテリでお食事はいかがですか?カジュアルなレストランが3軒ありますよ。おやつだけでも、夏であれば、カフェとアイスクリームをお楽しみくださいね。

緑豊かなスイスの首都。数時間で通り過ぎてしまうにはもったいない街です。是非、ゆっくり歩いてみてください。

次回は日本でも人気の高いベルン生まれの画家パウルクレーをご紹介したいと思います。

天然の堀の内側に広がるベルン旧市街


バラ公園のレストラン 英語版
グルテンフェスティバル 英語版

グルテンパーク ドイツ語版 
シュベレンマッテリ 英語版 

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