フェルディナンド・ホドラー没後100年回顧展


1918年5月ジュネーブ湖畔の自宅で1人の画家が亡くなりました。彼の名はフェルディナンド・ホドラー。スイス人が最も好きな画家の1人です。

現在、没後100年を記念して、ジュネーブのラート美術館で回顧展が開催されています。タイトルはHodler / Parallelisme (パラレリズム 平行主義)2018年4月20日~8月19日

まずは、ホドラーの簡単な紹介から。

1853年ベルンの貧しい大工の長男として生まれたホドラーは、14歳までに両親と兄弟を次々と亡くします。その後ベルンの南トゥーン湖畔で画家の弟子入りをし、観光客相手に風景画などを売って生活していました。18才でジュネーブに行き、本格的な絵画の勉強を開始。その後スペインを旅します。この旅は、ホドラー特有の明るく力強い色彩に影響を与えたと言われています。

同年代の画家がフランスに移り住んだ後も、生涯スイスにとどまり、独自の画風を追求し続けました。

日本では、スイス国交150周年を記念して、2014年~15年に上野・国立西洋博物館と兵庫県立美術館でホドラー展が開催されました。

タイトルのパラレリズムとは、ホドラー自身が命名した言葉で、「類似する身振りを反復させ、左右相称に描くことでキャンバス上にリズムを生じさせる」と。確かに、彼の作品を見ると納得します。また、彼は、人物の内面をその身振りを通して、象徴として描こうとしました。象徴主義の影響も見られます。

私は、彼の象徴主義やパラレリズムの作品も好きですが、何よりスイスの山や湖を描いた作品が好きです。スイスの大自然を美しい色と静謐さを持って描いています。

ジュネーブ、ラート美術館の後は、ベルンで展覧会が開かれます。


2015年に開催したホドラー展@兵庫県立美術館(過去の展覧会ですが、ウェブサイトに彼の絵画が沢山掲載されていますので是非ご覧ください)

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